安定期は安心ではない!?4人産んでも2人にトラブルありだった経験談
突然ですが、コウノドリという漫画もしくはドラマをご存知ですか?
珍しく産科医を題材にしたお話で、非常にリアル。
妊娠・出産の暗い部分にも突っ込んでいくお話です。
こんにちは。現在4人の息子たちの子育て中。
妊娠・出産・子育て4人ともまったく違い、同じような子は誰もいない!
毎回毎回、初体験をありがとう。
そんな筆者の経験も踏まえ、妊娠中のトラブルや過ごし方のアドバイスなど
お話させていただこうと思います。
【安定期という名の不安定さ】
妊娠週数の数え方ですが、最後の生理が始まった日を0週0日として
7日で1週と数えたものが妊娠週数です。
排卵・受精は妊娠2週、着床が妊娠3週になりますが、早い人だと3週目から妊娠に気づく場合も。
妊娠期間は約10か月。妊娠月数は4週を1か月とし、3か月ごと3つの期間にわけられます。
妊娠4週~15週(妊娠2~4か月)を妊娠初期、
妊娠16週~27週(妊娠5~7か月)を妊娠中期、
妊娠28週~39週(妊娠8~10か月)を妊娠後期
と、こんな感じですね。
【妊娠時期それぞれのトラブル】
トラブルが起きやすいのはやっぱり妊娠初期。
出血も起きやすいし、つわりも辛い。
残念なことに流産してしまうのもこの時期が多いです。
なにか心配なことがあれば病院に相談してみてください。
そしてよく言われる『安定期』。これは一応、妊娠中期のとき。
子宮内で胎盤が完成して赤ちゃんと母体がつながるので、初期のような流産の危険性も減り、
つわりの症状もある程度治まってくることが多いので安定期と呼ばれるようです。
ただ、安定期=安全というわけではないので注意が必要。
『赤ちゃんのいる環境が安定する』という意味での安定期ですよ。
「安定期に入ったから海外旅行に行こう」とか
「お腹が張るけど安定期だし大丈夫だよね」なんて
やめてくださいね…
海外でトラブルがあった時、全額自腹ですよ。そのまま出産まで入院したらあり得ない金額になりますよ…
なにより言葉がちゃんと通じない状態ではお腹の赤ちゃんにとっても危険です。
そして、お腹が張るのは安定期だろうが何だろうが危険なので病院行ってください。
私は長男を妊娠中、初期に切迫流産で大出血を起こしたものの何とか持ちこたえ、2週間の入院で済みました。
あとは10か月に入るまでの間、張り止め薬を飲み続けることに。
ちなみに、出産した4人の息子たちで妊娠中に何のトラブルもなく過ごせたのは次男の時だけ。
張り止めの薬は飲んでいたけど入院や安静指示もなかったです。
とにかく安定期でも無理は禁物ですよ。
そういえば、妊娠中に辛いものを食べすぎると生まれてくる子が将来ハゲてしまう
という話を聞いたことありますか?
言ってしまえば迷信なんですが、トウガラシなどの刺激成分がお腹の赤ちゃんの頭皮に悪影響なのかと思いがち。
実は妊婦のための言葉なんだとか。
辛い食べ物にはどうしても塩分がたくさん入っていて妊婦さんにはよくないし、食欲もわいて食べすぎたり。
また、ただでさえ痔になりやすい時期、そこに辛い刺激が通過したら大変な事態になりますよね…
そういう理由もあって迷信として語られているらしいです。
ほどほどに食べる分には、体を温めてくれる効果もあって良いんですよ。
話を戻して。
妊娠後期の代表的なトラブルをあげると、
妊娠高血圧症候群があります。これは以前、妊娠中毒症と呼ばれていました。
妊娠中毒症の場合は、「むくみ」「尿たんぱく」「高血圧」の3要素が重視されていましたが、
妊娠高血圧症候群ではより厳密に症状や診断基準が定義され、
「高血圧」に注目して診断されるようになりました。
妊娠32週以降に発症することが多いそうです。
しかしそれよりも早く発症した場合は重症化する傾向があります。
母体がけいれん発作を起こしたり脳出血を起こすことも。
また、お腹の赤ちゃんの発育や健康状態が悪くなったり、
場合によっては赤ちゃんが危険な状態になるケースもあるので注意が必要ですよ。
【筆者の経験談】
妊娠中は、本当に何があるかわかりません。
そして、お母さんも赤ちゃんも100%安全な出産もありません。
私が三男と四男を妊娠していた期間は切迫流産・早産の診断でほとんど安静の指示でした。
三男のときは妊娠21週頃から入院し絶対安静。それでも31週で破水し出産。
1600グラムほどで産まれた三男は約1か月NICUに入院していました。
そして四男のとき。
初期から子宮口が開いてきていて、『子宮頸管無力症』と診断。子宮口を縛る手術もしました。
それでも結局は早産。
妊娠中なにも問題なかった次男も、後頭部の髄膜瘤のため生後4か月で手術しました。
そんな子どもたちも今では元気いっぱい大きく育ち、ほかの子たちと変わらず生活できています。
私は本当に運がよかったんだと思っています。
おわりに
妊娠出産は、奇跡の連続です。
決して当たり前ではありません。
お母さんも赤ちゃんも文字通り命がけです。
思い描いていたマタニティライフを送ることができないかもしれないし、
つわりや便秘が辛すぎたり、体重増加が止まらなかったりするかもしれない…
それに、陣痛が思った以上に痛いかもしれません。
それでもお腹の中にいる赤ちゃんのため、お母さんたちは頑張ることができると思います。
赤ちゃんが無事に産まれて元気な産声を聞いた瞬間、
辛かったことすべて忘れて、「また赤ちゃんほしいな…」
なんて思ってどんどん兄弟が増えていくんです…